メンタルヘルスマネジメント検定とは?
メンタルヘルスマネジメント検定は、大阪商工会議所が主催する“働く人の心の健康管理”に関する知識と対応力を問う民間検定です。ストレス社会の現代において、企業・自治体での需要が拡大しており、管理職・人事・保健指導担当者だけでなく一般社員や学生も対象とされています。
試験区分と特徴
■ III種(セルフケアコース):自分自身のストレスに気づき対処する力を問う
■ II種(ラインケアコース):部下を持つ管理職向け、職場でのケアや配慮に関する知識が中心
■ I種(マスターコース):社内メンタルヘルスの推進役・仕組み構築ができるレベル(非常に難関)
受験者の多くはIII種またはII種で、I種は合格率が極端に低く、企業の専門職やコンサルタント志望者が主な対象です。
試験概要・開催日程
【主催団体】大阪商工会議所
【実施回数】年2回(3月・11月)
【出題形式】マークシート(四肢択一)
【受験資格】なし(年齢・職歴等不問)
【受験料(2025年時点)】
・III種:4,950円 II種:7,150円 I種:11,000円
【試験時間】
・III種:50分 II種:60分 I種:90分
合格率と難易度
・III種:約80〜85%(初心者向け、基礎的な内容)
・II種:約50〜60%(管理職向けで出題範囲が広い)
・I種:約15〜20%(記述+論述形式も含むため非常に難関)
III種とII種は独学でも十分合格可能です。I種は実務経験+対策講座を活用するのが一般的です。
学習時間の目安と勉強法
・III種:約30〜50時間(ストレス理論・セルフケア中心)
・II種:約80〜120時間(職場対応・法制度・ケーススタディ)
・I種:150時間以上(企業実務・論述対策含む)
おすすめ教材:
・公式テキスト+過去問集(中央経済社)
・通信講座:ユーキャン/キャリカレ/スタディング(映像+模擬試験)
・YouTubeの解説動画やスマホアプリも併用可能
取得のメリット・活かし方
・履歴書に書ける民間資格として評価◎
・人事・労務・保健指導・教育現場で活用可
・セルフケア能力の証明 → 就活・社内面談でアピールに
・EAP(従業員支援プログラム)など専門領域の導入資格としても信頼性高い
・自治体の相談員・研修講師など副業・地域活動にも
よくある質問(Q&A)
Q. III種とII種はどちらから受けるべき?
→ 初めての方はIII種からが無難です。合格後にII種へ進む方が多数です。
Q. どのような人が受けていますか?
→ 管理職・人事担当・社会福祉士・看護師・学生など、職種・年齢問わず幅広いです。
Q. 資格に有効期限はありますか?
→ 有効期限はありません。再受験の必要なし。
まとめ
メンタルヘルスマネジメント検定は、誰もが対象となる“心の健康”に関する教養を身につけることができる有用な資格です。職場・家庭・社会でのストレス対応力を磨きたい人にとって、キャリアにも日常にも活きる知識が学べます。まずはIII種から挑戦し、必要に応じてII種・I種へとステップアップしていくのがおすすめです。
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