文書情報管理士とは？
文書情報管理士とは、一般社団法人日本文書情報マネジメント協会（JIIMA）が認定する、紙文書や電子文書などの記録情報を適切に管理・保存・活用する知識を持つ専門資格です。電子帳簿保存法、マイナンバー制度、DX推進など、企業の文書管理に関わる法制度や実務対応が求められる現代において注目されています。
試験の等級と対象者
■ 3級：入門レベル。新入社員・学生向け
■ 2級：基本実務レベル。事務職・総務・情報管理担当
■ 1級：管理職・責任者レベル。文書管理の計画立案・推進ができる人材向け
受験に際して特別な制限はなく、だれでも挑戦できますが、1級は2級取得者が対象です。
試験概要と実施情報
【主催団体】日本文書情報マネジメント協会（JIIMA）
【試験形式】CBT（全国テストセンター）または在宅Web試験
【試験科目】文書管理、電子情報管理、法制度、セキュリティ、保存技術、マネジメントなど
【試験時間】
・3級：約60分 ・2級：約90分 ・1級：約120分
【試験日程】年2回（6月・12月）
【受験料】
・3級：5,500円 ・2級：6,600円 ・1級：7,700円（税込）
出題範囲と学習方法
・記録管理の基礎理論（ライフサイクル管理など）
・スキャナ保存・電子帳簿保存法対応
・文書の真正性・保存期間・改ざん防止
・ISO15489・ISMS・Pマークとの関係
・保存技術（マイクロフィルム、PDF/Aなど）
【学習方法】
・公式テキスト＋練習問題の反復
・法改正や実務動向をニュースでチェック
・2級以上は過去問で論点を整理するのが有効
合格率と難易度
・3級：合格率80％前後（入門）
・2級：合格率50〜60％（標準）
・1級：合格率30％前後（やや難）
特に2級が企業内での実務スキル証明として高評価を受けています。業務経験があると有利です。
活かせる場面と取得メリット
・DX推進や電子帳簿保存法への対応部署
・総務・法務・経理などでの社内文書の整備・保存
・コンプライアンスや監査対策に強くなる
・マネジメント能力の評価やキャリアアップに有効
・履歴書や職務経歴書に記載して書類通過率UP
よくある質問（Q&A）
Q. IT系でなくても取得できますか？
→ はい。事務職やバックオフィス中心の業務にも非常に適した資格です。
Q. 独学でも合格できますか？
→ 3級・2級は公式テキストと問題集での独学で対応可能です。1級は実務経験があると有利です。
Q. 就職や転職に有利ですか？
→ はい、特にDX・情報管理関連職種での評価が高く、応募書類に記載することで差別化が可能です。
まとめ
文書情報管理士は、情報の“正しく残す・活かす”力を証明できる実務特化型の資格です。紙・電子問わず記録の扱い方を理解し、法的・技術的にも適切な管理が求められる現代社会において、業務の信頼性や組織のコンプライアンスを支える重要な役割を果たします。文書を扱うすべての人におすすめできる資格です。
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