防災士とは？
防災士とは、特定非営利活動法人日本防災士機構が認証する民間資格で、地震・台風・洪水・火災など自然災害に備え、地域や家庭、職場で自ら防災・減災行動ができる人材を育成することを目的としています。自治体や企業、防災イベント、教育機関、地域活動など、あらゆる現場で防災士の知識が求められています。
取得の流れと条件
【取得条件】
・日本防災士機構が認証する研修機関で「防災士養成講座」を修了
・講座修了後に「防災士資格取得試験」に合格
・「普通救命講習（消防署等で実施）」を受講済であること
【認証手続き】
・養成講座修了証＋試験合格＋救命講習修了をもとに、日本防災士機構へ登録申請
・登録料：5,000円（税込）
・認証後、防災士認証状とIDカードが発行される
費用と講座内容
【費用目安】
・防災士養成講座：20,000〜50,000円（講座形式・地域による）
・普通救命講習：無料〜数千円（自治体・消防署による）
・登録料：5,000円
【講座内容】
・災害の種類と対策
・避難誘導と安否確認
・災害時要配慮者支援
・地域防災活動の進め方
・災害図上訓練（DIG）など実践演習
どんな人におすすめ？
・自治体職員、防災担当者
・学校教員やPTA役員
・福祉施設・医療機関の職員
・企業の総務・BCP（事業継続計画）担当
・防災イベントや地域活動に関心がある一般市民
・アウトドア愛好家や家庭の主婦層など防災意識の高い人
活かせる場面と資格の評価
・地域の自主防災組織での防災計画・避難訓練運営
・企業・自治体での防災啓発活動や安全衛生活動
・学校やPTAでの子ども向け防災教育
・防災講座の講師として副業・講演活動も可能
・履歴書への記載や、就職・転職時の社会貢献アピールにも有効
試験の概要と難易度
・試験形式：選択式（マークシート）＋一部記述
・出題範囲：講座内容の理解度確認（教本・演習資料に準拠）
・合格基準：正答率60％以上
・合格率：おおむね90％以上（講座受講者のほとんどが合格）
・難易度：高くないが、真面目な受講・復習は必須
よくある質問（Q&A）
Q. 防災士は国家資格ですか？
→ いいえ、民間資格ですが全国的に認知されており、自治体や企業でも高く評価されています。
Q. 誰でも受講できますか？
→ はい。年齢・学歴・職業に関係なく、誰でも受講・受験が可能です。
Q. 資格更新は必要ですか？
→ 更新制ではありません。ただし、継続的な学びや研修参加は推奨されています。
まとめ
防災士は、“災害に強い人材”として、家庭・地域・職場の安全を守るための知識とスキルを証明できる実用資格です。取得費用も比較的安価で、内容も実生活に役立つものが多く、社会的な信頼性も高いのが特徴。“いざ”という時に備えるために、ぜひ取得を検討してみてください。
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