登録販売者資格とは?試験概要・勉強法・年収まで徹底解説!

「ドラッグストアで働きたい」「医薬品の知識を身につけて専門性を高めたい」――そう思っても、薬剤師資格がないと活躍できないと感じていませんか?

そんな課題を解決してくれるのが 登録販売者 という資格です。

登録販売者は、一般用医薬品(OTC医薬品)のうち 第2類・第3類医薬品の販売が認められた専門職。薬剤師でなくても幅広い市販薬を扱えるため、医薬品販売の現場でニーズが非常に高い資格です。

この記事を読めば、登録販売者資格の試験概要、勉強法、年収を知ることができます。自分のキャリアへの影響を見極めましょう。

登録販売者とは?

登録販売者とは、一般用医薬品(OTC医薬品)のうち、第2類・第3類医薬品を販売できる専門資格を持つ販売従事者のことです。2009年の薬事法改正(現在の医薬品医療機器等法)により創設された資格で、薬剤師以外でも一般用医薬品を販売できるようになりました。

ドラッグストアや薬局、スーパーなどで見かける医薬品売場で、消費者に医薬品の情報提供や販売を行うのが主な業務です。特に、かぜ薬や鎮痛剤、胃腸薬、ビタミン剤など、日常生活でよく利用される医薬品の相談・販売が可能です。

なお、第1類医薬品(例:ロキソニン、ガスター10など)の販売は薬剤師のみが行えますが、第2類・第3類医薬品であれば登録販売者でも対応可能です。また、登録販売者は医薬品のリスクに応じた情報提供義務があり、消費者の健康を守る重要な役割を担っています。

この資格は国家資格ではありませんが、都道府県が実施する試験に合格し、登録することで取得できます。資格取得後は実務経験を積み、継続的な知識更新も求められます。医師や薬剤師ではない一般の人でも、試験に合格することで医薬品販売の専門職として働けるため、ドラッグストアや調剤薬局での就職・転職に有利です。

試験概要・受験資格

登録販売者試験の実施主体

登録販売者試験は「各都道府県」が実施主体となっています。国家資格ではなく、都道府県知事が行う公的な資格試験という位置付けです。そのため、試験の実施時期や申し込み方法、試験会場などは都道府県ごとに異なります。

実際の運営は外部委託が一般的

多くの都道府県では、登録販売者試験の事務手続きを公益財団法人薬剤師認定認証制度認証機構(CBT-Solutions)などの外部団体に委託しています。受験案内の配布や申込受付、受験票の発送、合否通知などは委託団体が担当します。

受験地は自由に選べる

基本的にどの都道府県でも受験可能で、居住地に関係なく申し込むことができます。例えば東京都在住でも埼玉県や神奈川県で受験することが可能です。ただし、試験日程は都道府県ごとに異なるため、スケジュールの確認は重要です。

登録販売者試験の受験資格はある?年齢・学歴の制限は?

登録販売者試験は、誰でも受験できるのが大きな特徴です。年齢・学歴・実務経験などの制限は一切なく、中卒・高卒・社会人・主婦・学生など、どなたでも受験することができます。

受験資格

  • 年齢制限なし:何歳からでも受験可能です。
  • 学歴制限なし:中卒・高卒・大卒いずれでもOK。
  • 実務経験不要:試験前の業務経験は不要、未経験でも受験できます。
  • 居住地も不問:全国どの都道府県でも受験申請が可能です。

このため、初めて医薬品業界を目指す方や、転職・副業として資格取得を目指す方にも非常に人気があります。

取得後は実務経験が必要

ただし、試験に合格しただけではすぐに一人前の登録販売者として働けるわけではありません。資格取得後、一定期間の実務経験(2年以上、年間1920時間以上の業務従事)を積むことで、正式に管理者(名義貸しが可能)として登録されます。

登録販売者試験の内容とは?

登録販売者試験は、一般用医薬品の安全な販売・提供のために必要な知識を問う試験です。試験は筆記試験のみで構成され、マークシート方式で実施されます。合格するためには、全体と各科目で定められた基準以上の得点が必要です。

試験は主に以下の5つの科目から出題されます。

1. 医薬品に共通する特性と基本的な知識

医薬品の一般的な性質や副作用、リスク区分、医薬品販売における法規制などの基礎知識を学ぶ分野です。

2. 主な医薬品とその作用

かぜ薬、鎮痛剤、胃腸薬、ビタミン剤など、主要な医薬品の種類や効能・効果、副作用などについて問われます。

3. 人体の働きと医薬品

人体の仕組み(消化器系、循環器系、呼吸器系など)と、それぞれに関連する医薬品の作用や影響について学ぶ分野です。

4. 医薬品の適正使用と安全対策

医薬品を安全に使用するための注意点、副作用への対応、販売時の適切な情報提供の方法などが問われます。

5. 法規・制度

医薬品医療機器等法(薬機法)をはじめとした関連法規、販売ルール、行政による監督制度について出題されます。

試験時間や問題数は都道府県によって若干異なりますが、おおむね120〜140問、試験時間は240分程度です。
合格基準は「総合得点の70%以上、かつ各科目の得点がそれぞれ35%以上」とされています。

しっかりと対策すれば独学でも十分に合格が可能な資格です。ドラッグストア業界を目指す方はぜひ取得を検討してみてください。

試験日程

試験日程は各都道府県によって違うため、一概にこの日程とは言えません。しかし、おおむね6月から願書の受付が始まり、8月末ごろに試験、そして9~11月にかけて合格発表が行われるでしょう。

以下に2025年度の各都道府県ごとの試験日程表を載せておきますので参考にしてください。

北海道・東北ブロック
都道府県試験日願書受付(申し込み)期間合格発表日
北海道【終了】8月27日(水)【終了】6月3日(火)から6月24日(火)まで9月30日(火)
青森県【終了】8月27日(水)【終了】6月18日(水)から6月24日(火)まで9月30日(火)
岩手県【終了】8月27日(水)【終了】6月11日(水)から6月24日(火)まで9月30日(火)
宮城県【終了】8月27日(水)【終了】6月3日(火)から6月24日(火)まで9月30日(火)
秋田県【終了】8月27日(水)【終了】6月3日(火)から6月24日(火)まで9月30日(火)
山形県【終了】8月27日(水)【終了】6月3日(火)から6月24日(火)まで9月30日(火)
福島県【終了】8月27日(水)【終了】5月27日(火)から6月24日(火)まで9月30日(火)
関東・甲信越ブロック
都道府県試験日願書受付(申し込み)期間合格発表日
茨城県【終了】8月28日(木)【終了】6月18日(水)から7月1日(火)10月3日(金)
栃木県【終了】8月28日(木)【終了】6月11日(水)から6月20日(金)10月3日(金)
群馬県【終了】8月28日(木)【終了】5月22日(木)から6月5日(木)まで10月3日(金)
新潟県【終了】8月28日(木)【終了】5月27日(火)から6月12日(木)まで10月3日(金)
山梨県【終了】8月28日(木)【終了】6月9日(月)から6月20日(金)まで10月3日(金)
長野県【終了】8月28日(木)【終了】5月19日(月)から5月30日(金)まで10月3日(金)
首都圏ブロック
都道府県試験日願書受付(申し込み)期間合格発表日
東京都【終了】9月7日(日)【終了】5月19日(月)から5月30日(金)まで10月17日(金)
埼玉県【終了】9月7日(日)【終了】5月19日(月)から5月30日(金)まで10月17日(金)
千葉県【終了】9月7日(日)【終了】6月2日(月)から6月20日(金)まで10月17日(金)
神奈川県【終了】9月7日(日)【終了】5月19日(月)から5月30日(金)まで10月17日(金)
北陸・東海ブロック
都道府県試験日願書受付(申し込み)期間合格発表日
富山県【終了】9月3日(水)【終了】5月26日(月)から6月6日(金)まで10月17日(金)
石川県【終了】9月3日(水)【終了】6月2日(月)から6月13日(金)まで10月17日(金)
岐阜県【終了】9月3日(水)【終了】6月2日(月)から6月13日(金)まで10月17日(金)
静岡県【終了】9月3日(水)【終了】5月19日(月)から6月2日(月)まで10月17日(金)
愛知県【終了】9月3日(水)【終了】6月16日(月)から6月20日(金)まで10月17日(金)
三重県【終了】9月3日(水)【終了】6月9日(月)から6月20日(金)まで10月17日(金)
福井県
都道府県試験日願書受付(申し込み)期間合格発表日
福井県【終了】8月23日(土)【終了】6月2日(月)から6月16日(月)まで10月7日(火)
関西広域連合ブロック
都道府県試験日願書受付(申し込み)期間合格発表日
滋賀県【終了】8月23日(土)【終了】6月2日(月)から6月16日(月)まで10月7日(火)
京都府
大阪府
兵庫県
和歌山県
奈良県
徳島県
中国・四国ブロック
都道府県試験日願書受付(申し込み)期間合格発表日
鳥取県【終了】10月21日(火)【終了】7月11日(金)から 7月25日(金)まで11月28日(金)
島根県【終了】10月21日(火)【終了】7月11日(金)から 7月25日(金)まで11月28日(金)
岡山県【終了】10月21日(火)【終了】7月11日(金)から 7月25日(金)まで11月28日(金)
広島県【終了】10月21日(火)【終了】7月11日(金)から 7月25日(金)まで11月28日(金)
山口県【終了】10月21日(火)【終了】7月11日(金)から 7月25日(金)まで11月28日(金)
香川県【終了】10月21日(火)【終了】7月11日(金)から 7月25日(金)まで11月28日(金)
愛媛県【終了】10月21日(火)【終了】7月11日(金)から 7月25日(金)まで11月28日(金)
高知県【終了】10月21日(火)【終了】7月11日(金)から 7月25日(金)まで11月28日(金)
九州・沖縄ブロック
都道府県試験日願書受付(申し込み)期間合格発表日
福岡県12月21日(日)【終了】8月18日(月)から8月29日(金)まで令和8年1月28日(水)
佐賀県12月21日(日)【終了】8月18日(月)から9月12日(金)まで令和8年1月28日(水)
大分県12月21日(日)【終了】8月25日(月)から9月5日(金)まで令和8年1月28日(水)
長崎県12月21日(日)【終了】8月18日(月)から8月29日(金)まで令和8年1月28日(水)
熊本県12月21日(日)【終了】8月25日(月)から9月5日(金)まで令和8年1月28日(水)
宮﨑県12月21日(日)【終了】8月25日(月)から9月5日(金)まで令和8年1月28日(水)
鹿児島県12月21日(日)【終了】8月25日(月)から9月5日(金)まで令和8年1月28日(水)
沖縄県12月21日(日)【終了】9月1日(月)から9月12日(金)まで令和8年1月28日(水)

難易度・合格率

登録販売者試験の合格率

登録販売者試験の合格率は、例年40〜50%程度で推移しており、決して簡単な試験とは言えませんが、しっかり対策すれば十分に合格可能なレベルです。ここでは、最新の合格率データや、受験者数の推移などを詳しく紹介します。

最新の合格率推移

2024年度の全国合格率は約42.5%でした。受験者数と合格者数の詳細は以下の通りです。

年度受験者数合格者数合格率
2024年約50,000人約21,200人42.5%
2023年約52,000人約22,100人42.5%
2022年約53,000人約23,000人43.4%

例年、40〜45%程度で安定しており、都道府県によって若干のばらつきがありますが、全国平均ではほぼ一定です。

都道府県別の合格率も差がある

登録販売者試験は都道府県ごとに実施されるため、合格率も地域によって違いがあります。例えば、比較的受験者数が多い東京都、神奈川県、愛知県、大阪府では合格率が全国平均と同程度ですが、地方県では合格率が50%を超える場合もあります

受験者層や年齢層の違いも影響しており、

  • 社会人が多い都道府県 → やや低めの合格率
  • 主婦や学生の割合が高い県 → 比較的高めの合格率
    という傾向も見られます。

登録販売者試験の難易度は?初心者でも独学で合格できる?

登録販売者試験の難易度は、「中程度」と評価されることが多く、初めて医薬品について学ぶ方でも、正しい勉強法を取れば十分に合格が可能なレベルです。資格試験の中では「比較的取りやすい部類」とされますが、出題範囲が広いため油断は禁物です。

難易度の目安は?他資格との比較

他の資格と比較した場合の目安は以下の通りです。

資格名難易度の目安合格率(目安)
登録販売者中程度40〜50%
医療事務易しめ50〜70%
薬剤師国家試験難関70〜80%(薬学部卒業生対象)
FP3級易しめ70〜80%
衛生管理者中程度50〜60%

この表からも分かるように、登録販売者は医療・健康系資格の中でも標準的な難易度であり、特に専門学校やスクールに通わずとも独学での合格者が多いのが特徴です。

時間がないなかで効率的に資格を取得したい方には、通信講座の受講がおすすめです。

初心者でも独学合格は可能

登録販売者は受験資格の制限がないため、医療系の知識ゼロからでもスタートできます。実際、多くの合格者が未経験・医薬品知識ゼロからのスタートです。

独学合格が可能な理由

  • 出題範囲が過去問中心でパターン化しやすい
  • 教科書・問題集が豊富で手に入りやすい
  • 法改正部分以外は例年似た問題が出やすい

特に「過去問中心の学習」が王道で、過去3〜5年分を完璧に仕上げるだけでも合格ラインに達することが多いです。

しかし、以下のポイントでは難しいと感じる人も多いようです。事前に確認しておくことで、心の準備をしておきましょう。

難易度を感じやすいポイント

  • 法律分野(薬機法)で条文暗記が必要
  • 人体の働きが生物学的でとっつきにくい
  • 商品名・成分名がカタカナだらけで混乱しやすい

特に「第5章:法規・制度」「第3章:人体の働きと医薬品」でつまずくケースがよく見られます。

独学で難しいと感じたら通信講座も有効

短期間で効率的に合格を目指す人は、ユーキャン、フォーサイト、たのまななどの通信講座も活用しています。最近ではYouTubeや無料講義動画なども充実しており、完全独学と講座併用の選択肢も豊富です。

特に時間を取れない社会人の方では、通勤の時間などのすきま時間を活用することで、勉強時間を確保することができますし、より効率的に資格取得を目指すことができるでしょう。

登録販売者試験に受かるコツとは?効率的な勉強法と対策法

登録販売者試験はしっかりと計画を立てて学習すれば、初心者でも十分に合格できる資格です。

しかし、出題範囲が広く、独学では「途中で挫折してしまう」という声も多いのが事実。ここでは、効率よく合格するための具体的な勉強法と対策ポイントを詳しく解説します。

1. 合格のカギは「過去問中心の勉強」にあり

登録販売者試験は過去問と非常によく似た問題が繰り返し出題される傾向があります。そのため、まずは過去問を中心に勉強し、頻出問題を確実に正解できる状態を作ることが最重要ポイントです。

過去問学習のコツ
  • 最初は解説を読みながらでもOK。全体像を掴む
  • 3回目以降は時間を測って解く→スピードと正確性UP
  • 苦手科目は特に繰り返し(最低3〜5周)

2. 全体のインプットは「公式テキスト+問題集」で

いきなり過去問から始めるのが不安な場合は、まず公式テキスト(厚労省準拠)+問題集で全体像を理解しましょう。特に「人体の働き」「法規・制度」分野は専門用語が多く、初心者はテキストの活用が効果的です。

おすすめの市販教材

  • 「わかりやすい登録販売者テキスト」シリーズ(初心者向け)
  • 「登録販売者過去問題集」シリーズ(高評価の過去問特化)
  • YouTubeの無料講義動画も併用可能

3. 苦手分野は「短時間学習+スキマ時間活用」

特に苦手意識を持つ受験者が多いのは

  • 第3章:人体の働き
  • 第5章:法規・制度

この2つは一度に大量の情報を詰め込むのではなく、短時間でこまめに繰り返す「分散学習」が効果的です。スキマ時間にはスマホの問題アプリを活用するのもおすすめです。

4. 模試と予想問題は積極的に活用しよう

試験前1ヶ月は模試・予想問題を活用して実戦感覚を養うのがおすすめです。時間配分、問題文の読み取り方、引っかけ問題の傾向がつかめます。

市販の模試付き問題集や、通信講座の模試を受けておくと、本番の緊張感も軽減できます。

5. SNS・コミュニティ活用も効果的

最近はSNSやYouTubeでも「登録販売者の勉強法」「頻出問題まとめ」「受験体験談」が多数シェアされています。孤独になりがちな独学でも、他の受験者と情報交換することでモチベーション維持に効果的です。

  • X(旧Twitter)の勉強垢活用
  • YouTube講義動画視聴
  • 資格勉強アプリのランキング競争などもおすすめ。

勉強時間とスケジュール

登録販売者試験の勉強時間は何時間必要?初心者の目安

登録販売者試験は、受験資格が不要で誰でも挑戦できる国家資格級の人気資格ですが、初心者が合格するにはどの程度の勉強時間が必要なのか気になる方も多いはずです。この章では、完全初心者から合格を目指す場合の平均勉強時間の目安や、背景別の推奨時間、短期合格と長期学習の違いまで、詳しく解説します。


初心者は平均150〜250時間が目安

過去の合格者の体験談や各種通信講座のデータによると、医薬品の知識ゼロの初心者の場合、合格までに必要な勉強時間は「150時間〜250時間」程度が一般的な目安とされています。

受験者のタイプ必要な勉強時間の目安特徴
完全初心者(独学)200〜250時間医療知識ゼロからでも合格可能
ドラッグストア勤務・販売経験あり120〜180時間業務経験が一部役立つが復習は必須
医療系(看護師・介護士など)100〜150時間人体分野は有利、法規分野に時間が必要
通信講座・動画学習併用150〜200時間独学より効率的、無駄が減る

基本的には「200時間前後」を意識すれば、多くの人が合格圏内に到達できます。


勉強時間は「学習スタイル」で大きく変わる

実際の勉強時間は「独学」か「通信講座利用」かで大きく差が出ます。

  • 独学の場合:学習の取捨選択が難しいため、200〜250時間を見込むのが無難です。特に苦手分野の克服に時間がかかる傾向があります。
  • 通信講座の場合:動画講義・過去問演習が体系化されており、150〜200時間でも十分に合格可能です。また、プロの講師の授業を受けることができるため、合格率もぐっと上がります。
  • 過去問特化型勉強法:一発合格者には「過去問のみ3〜5周して180時間」で合格した例もありますが、これは短期集中型の例外的ケースです。

スケジュール別・必要勉強時間の目安

目標とする試験日までの期間によって、必要な勉強時間は1日の勉強量に換算されます。

学習期間合計勉強時間の目安1日の勉強時間目安コメント
1ヶ月超短期200時間以上6〜8時間離職中・休職中の方向け、詰め込み型
3ヶ月短期集中180〜200時間2時間程度働きながらでも可能なペース
6ヶ月ゆったり150〜180時間1時間程度忙しい人向け、継続がカギ
12ヶ月超長期100〜150時間30分〜1時間主婦・学生向け、無理なく習慣化

特に社会人や主婦の方で多いのが「3〜6ヶ月プラン」で、1日1〜2時間程度の学習ペースで無理なく合格を狙うのがおすすめです。


勉強時間を左右する3つの要素

① 現状の知識レベル
  • 医療・法律知識があるかどうかで必要時間は大きく変わります。
  • 完全未経験者ほど200時間以上必要。
② 勉強の質と方法
  • ただ時間をかけるだけでは不十分で、「過去問中心・アウトプット重視」の効率的学習法なら、150時間前後でも十分です。
③ 日常の生活スタイル
  • フルタイム勤務・子育て・パートなど、可処分時間に応じて現実的な学習時間を見積もることが重要です。

実際の合格者の勉強時間例【体験談まとめ】

  • 社会人(事務職):平日1時間、休日3時間で4ヶ月・合計180時間→合格
  • 専業主婦:子供の昼寝中+夜1時間で6ヶ月・150時間→合格
  • ドラッグストア勤務:仕事終わりに1.5時間+週末集中学習、3ヶ月・200時間→合格
  • 離職中の方:平日5時間、休日8時間、1ヶ月・230時間→一発合格

特に社会人・主婦の方でも「平日1時間+土日まとめ学習」で十分合格できたケースが目立ちます。

忙しい人でも合格できる!スキマ時間活用のコツと時短勉強法

登録販売者試験は、仕事や家事、育児と両立しながらでも十分に合格できる資格です。

特に忙しい社会人・主婦層の合格者も多く、そのカギを握るのが「スキマ時間の活用」と「時短で効率的な学習法」です。この章では、時間がない人でも無理なく合格できる具体的なテクニックを紹介します。


1. スキマ時間を制する者が合格を制す

忙しい人が最も意識したいのは、1日30分でもコツコツ積み上げる習慣作りです。スキマ時間は意外とたくさんあります。

具体例:スキマ時間の見つけ方
  • 朝起きてすぐの15分(眠気覚ましに軽い復習)
  • 通勤・通学中の往復30分(音声講義やアプリ問題)
  • 昼休憩の15分(法規や人体の暗記科目)
  • 夜寝る前の20分(間違えた問題の復習)

これらを組み合わせるだけでも平日1時間以上の勉強時間が確保可能になります。


2. インプットは動画&音声で効率化

テキストを読む時間が取れない方は、YouTubeの無料解説動画や音声講義をフル活用しましょう。

おすすめの勉強方法
  • 移動中は音声講義で耳学習
  • 家事中(料理・掃除)もながら学習
  • 1.5倍速・2倍速再生で短時間で一周完了

YouTubeなら「登録販売者 講義」「登録販売者 解説動画」で多数の人気講師の無料講義が見つかります。たのまな・ユーキャンなどの通信講座も音声・動画が付いているコースなら時短に効果的です。


3. 過去問特化+頻出論点だけ覚える

試験の特徴として、過去問と同じ問題・類似問題が高確率で出題されるため、無駄を省いて「過去問特化型学習」に集中するのが時短の鉄則です。

ポイント
  • 3〜5年分の過去問を3周以上反復
  • 正答率が高い「頻出科目」を優先(特に法規・主な医薬品)
  • 苦手な暗記分野はスキマ時間で徹底回転

合格者の多くは、**「まずは7割正解を目指す」→「最後に9割狙い」**という二段階方式で効率的に得点力を伸ばしています。


4. 暗記は「短時間×反復」で記憶定着

暗記科目(第3章:人体の働き、第5章:法規・制度)は、1回で覚えようとせず**「短時間で何度も繰り返す」**ことが重要です。

効果的な短時間勉強法
  • 1セット15分でOK。朝・昼・夜に分散
  • スマホアプリで手軽に小テスト(例:スタディプラス)
  • チェックシート・暗記カードをポケットに常備
  • 5分復習・10問確認でも十分効果アリ

5分でも「0か1」なら「1」を積み上げる意識が合格のカギです。


5. 忙しい人でも実現できた!合格者の成功パターン例

合格者タイプ活用したスキマ時間勉強法の特徴
フルタイム社会人通勤電車・昼休憩・夜30分音声学習+過去問3周
パート主婦家事中・子どもの昼寝中・夜YouTube講義+単語カード
夜勤シフト勤務日勤前の朝学習・仮眠前30分動画1.5倍速+問題演習中心

このように、「机に向かう学習時間が少なくても合格できた」実例は多数あります。

登録販売者の活かし方|どんな仕事に就ける?

登録販売者資格を活かせる主な就職先・働き方は?

登録販売者資格は、取得後に幅広い業界・職場で活かせる実務向けの資格です。特に近年は、ドラッグストア業界の成長や人材不足の影響もあり、資格保持者の需要は全国的に高い水準が続いています。この章では、登録販売者資格の代表的な活用先と働き方について詳しく解説します。


1. ドラッグストア業界は王道の活躍フィールド

登録販売者の最も代表的な就職先がドラッグストアチェーンです。全国展開する大手チェーンから地域密着型の中小企業まで、ほぼ全てのドラッグストアが登録販売者を積極採用しています。

主な業務内容

  • 一般用医薬品(第2類・第3類)の接客販売
  • 商品説明・相談業務
  • 健康食品・日用品の販売補助
  • 品出し・レジ業務・発注など店舗運営業務

特に、資格を持っていると時給・月給が高めに設定されることが多く、名義貸し(管理者要件)としての役割手当も支給されるケースがあります。


2. スーパー・ホームセンターでも活躍できる

最近はドラッグストア以外でも、スーパーやホームセンターの医薬品コーナーで登録販売者資格を活かせます。特に地方の大型スーパーでは、医薬品売場の専任スタッフとして需要が増加中です。

  • イオン、イトーヨーカドー、ライフ、業務スーパーなどの食品スーパー
  • カインズ、コメリ、DCMなどのホームセンター

特徴

  • 店舗業務全般+医薬品売場の責任者業務
  • 時給・待遇はドラッグストア同様、資格手当がつく
  • 「夜遅くまでの勤務が少ない」「異業種からの転職にも人気」

3. コンビニエンスストアの「医薬品コーナー」でも活用可能

一部の大手コンビニ(例:ローソン、ファミリーマート)では、登録販売者を配置して医薬品販売を行う店舗も増えています。これにより、コンビニで資格を活かす働き方も可能です。

こんなひとにおすすめ

  • 深夜勤務を避けたい
  • 小規模店舗で働きたい
  • 接客経験を活かしたい


4. 医薬品メーカー・問屋での営業職も選択肢

医薬品の知識を活かして、医薬品メーカーや医薬品卸会社の営業職に進む道もあります。

活用例

活用例

  • OTC医薬品メーカーのルート営業
  • 薬局・ドラッグストア向け営業
  • 商品企画・販促部門

営業職では必須資格ではありませんが、「登録販売者資格保持者優遇」「手当あり」と記載する企業も増えています。


5. 派遣・アルバイト・副業としても使える資格

登録販売者は派遣会社経由の短期・単発バイトや副業でも高需要です。

  • 派遣会社例:パーソル、フルキャスト、ヒトコムなど
  • 短期バイト:季節繁忙期のドラッグストア派遣
  • 副業:土日のみのスポット勤務

メリット

  • 資格を活かしつつ副収入が得られる
  • 短時間勤務でも時給1,500円以上も可能
  • シフト自由・Wワーク可

登録販売者の平均年収はどのくらい?職場別の違いも紹介

登録販売者資格は比較的短期間で取得できるにも関わらず、働き方によっては年収300万円〜450万円以上も狙えるコスパの良い資格です。

ここでは、登録販売者の平均年収の目安、職場別の違い、雇用形態別の収入相場を詳しく解説します。


1. 登録販売者の全体平均年収は約320万〜350万円

厚生労働省の賃金構造基本統計調査や、大手求人サイトの集計結果から見ると、登録販売者全体の平均年収は以下の通りです。

雇用形態平均年収時給目安
正社員約320〜380万円月給22〜28万円
パート・アルバイト年間150〜250万円(週4〜5勤務時)時給1,200〜1,600円
派遣登録販売者年間200〜300万円(フルタイム換算)時給1,400〜1,800円

特に正社員の場合、地方と都市部で年収に50〜80万円程度の差が生じるケースもあります。


2. 職場別の年収差も大きい!具体例を紹介

登録販売者の年収は、勤務先の業種・規模によっても大きく変わります

ドラッグストア正社員
  • 平均年収:300〜400万円
  • 大手(マツモトキヨシ・ウエルシア等)ほど福利厚生が充実
  • 登録販売者+副店長・店長で450〜500万円も可能
スーパー・ホームセンター勤務
  • 平均年収:280〜350万円
  • 医薬品販売コーナー専任のケースが多く、夜勤・深夜勤務少なめ
  • 「残業少なめ」「ワークライフバランス重視層」に人気
コンビニ勤務
  • 医薬品販売併設店舗では、月給22万円前後・年収300万円台が多い
  • 全体の求人数は少なめ
派遣登録販売者
  • 短期高時給(1,500〜1,800円)求人が多く、週3勤務でも月収15〜20万円
  • 長期派遣ならフルタイム換算で年収280〜350万円可能

3. 地域差にも要注意!都市部・地方で年収は変わる

地域正社員年収例パート時給例
首都圏(東京・神奈川)350〜400万円1,400〜1,800円
関西圏(大阪・兵庫)320〜380万円1,300〜1,600円
地方都市(仙台・広島)300〜350万円1,200〜1,500円
地方・郊外280〜330万円1,100〜1,400円

都市部では生活費も高いため、年収がやや高めの傾向があります。一方で地方では家賃が安く、パート勤務でも生活に余裕があるという意見も見られます。


4. 資格手当・名義貸し手当も収入アップの鍵

登録販売者には多くの企業で資格手当・名義貸し手当が支給されます。

平均的な資格手当
  • 正社員:月5,000〜15,000円(年6〜18万円UP)
  • パート:時給+30〜100円
  • 管理者登録(名義貸し):月10,000円程度上乗せされるケースも

副店長・店長クラスになると、役職手当+資格手当で年収450万円以上も十分可能です。

独学・通信講座のおすすめ

登録販売者試験におすすめの独学テキスト・問題集4選

登録販売者試験は市販のテキストと問題集だけでも十分に独学合格が狙える資格です。特に「どの教材を選ぶか」が独学合格のカギを握ります。ここでは、初心者でもわかりやすく学べて、過去問対策もしっかりできる人気の定番テキスト・問題集を厳選して4冊紹介します。


1. 【圧倒的人気】ユーキャンの登録販売者テキスト&問題集

特徴:とにかくわかりやすい!初学者向けの定番

  • 【対象者】完全初心者・勉強が苦手な方
  • 【メリット】フルカラーで図解豊富、重要ポイントが視覚的に覚えやすい
  • 【内容】基礎解説+章末問題+過去問演習付き
  • 【評価】Amazon・楽天でも高評価レビュー多数

ユーキャンは圧倒的人気を誇り、初心者の資格勉強にも向いています。

フルカラーで、重要個所も覚えやすく、過去問演習までついているため、網羅的に勉強できるため、しっかり合格ラインが狙える王道の教材です。


2. 【過去問重視なら】成美堂出版『登録販売者過去問題集』

特徴:過去5〜7年分の本試験問題を完全収録

  • 【対象者】過去問演習中心で得点力を鍛えたい人
  • 【メリット】詳しい解説付き、繰り返し演習に最適
  • 【内容】都道府県別試験問題+出題傾向の分析
  • 【評価】「過去問3周すれば受かる」と口コミでも定番

登録販売者試験は「過去問で7割取れれば合格」が王道なので、短期集中型の人にもおすすめです。特に過去問だけをやって、問題の傾向をつかむことを目的とする人にとっては、とても重宝する教材でしょう。


3. 【カラー重視派に】TAC出版『スッキリわかる登録販売者』

特徴:要点がぎゅっとまとまった時短型テキスト

  • 【対象者】時間がない社会人・パート主婦向け
  • 【メリット】イラスト・図表で直感的に理解できる、重要事項のみ凝縮
  • 【内容】章ごとの頻出ポイント+頻出過去問
  • 【評価】フルカラー・時短学習のベストセラー

「完璧じゃなくても合格したい」効率重視の独学派に根強い人気があります。とにかく効率重視で、重要な基盤を完成させる参考書です。

時間がないが勉強は怠りたくない人におすすめです


4. 【スキマ時間活用】『いちばんわかりやすい登録販売者一問一答』

特徴:一問一答形式でスキマ時間学習に最適

  • 【対象者】通勤・通学・家事の合間に勉強したい人
  • 【メリット】短時間でも学習しやすい、持ち運びしやすいコンパクトサイズ
  • 【内容】全範囲の重要問題を一問一答形式で網羅
  • 【評価】「通勤中にサクサク進む」とスキマ時間派に高評価

「勉強時間が取れないけど毎日少しでも進めたい」という方にピッタリ。また、歩きながら手軽に問題演習を行える点も魅力的です。

時短&効率重視の人向け!人気通信講座ランキング【短期合格向け】

登録販売者試験は独学でも合格可能ですが、「短期間で一発合格したい」「仕事・家事と両立したい」という方には通信講座の活用も非常に有効です。特に効率重視・スキマ時間活用派には、動画講義付き・スマホ学習対応の通信講座が圧倒的に人気です。

ここでは、【時短&短期合格】に強い通信講座を徹底比較し、人気ランキング形式で紹介します。


1位:ユーキャン【初心者人気No.1・王道コース】

  • 圧倒的実績・初学者からでも短期合格が狙える
  • フルカラーのテキスト+丁寧な動画講義
  • 通信講座の定番、毎年多数の合格者輩出
  • 1日30分〜1時間でOK、最短4ヶ月合格プラン
  • スマホ対応・音声講義・確認テスト付き
  • 受講料:49,000円(分割可)

初めての資格勉強でも無理なく進めたい方、時間が限られている社会人・主婦層のおすすめです。

動画ということもあり、やる気が落ちずらく、なおかつ効率も良いのでとても人気があり、おすすめです。


2位:フォーサイト【短期合格特化・超効率型】

  • 合格率70%以上の実績(全国平均の約1.5倍)
  • フルHD高画質講義&高速再生(1.5〜2倍速対応)
  • AI問題演習システム「eライブスタディ」搭載
  • 1日1時間学習・3ヶ月〜6ヶ月で合格狙い
  • 無駄を省いた要点学習で時短学習に特化
  • 受講料:42,800円〜(割引キャンペーンあり)

とにかく短期集中で一発合格したい方、動画学習メインの時短学習派の方におすすめです。


3位:たのまな(ヒューマンアカデミー)【コスパ重視派】

  • 業界最安級+初心者向けサポート充実
  • 音声講義メインで「耳学習」に強い
  • スマホ完結学習・スキマ時間活用が得意
  • 「質問無制限」「添削サポート」あり
  • 受講料:29,800円〜(キャンペーン割引あり)

コストを抑えつつ、マイペースで学習を進めたい方、家事や育児と両立したい方におすすめです。業界最安値で質問無制限や添削サポートもついているためとてもおすすめです。


4位:スタディング【完全オンライン完結・スキマ学習特化】

  • 全てスマホ・PCで完結、テキスト不要の完全オンライン
  • インプット講義+アウトプット問題がワンセット
  • AI問題演習・進捗管理システム完備
  • 1日20〜30分でも学習できる効率重視設計
  • 最短3ヶ月合格プランも可能
  • 受講料:29,700円〜(追加費用なし)

とにかく「紙のテキスト無し」でサクサク学びたい人、通勤時間・スキマ時間をフル活用したい人におすすめです。


通信講座まとめ比較

講座名特徴受講料目安最短合格目安スマホ対応
ユーキャン丁寧解説+王道スタイル約49,000円4ヶ月
フォーサイト超効率時短+高合格率約42,800円3〜6ヶ月
たのまな最安級+耳学習強み約29,800円4〜6ヶ月
スタディング完全スマホ完結約29,700円3ヶ月〜

登録販売者資格についてよくある質問

登録販売者試験は医療系の知識がない初心者でも合格できますか?

はい、可能です。
登録販売者試験は受験資格の制限がなく、医療知識ゼロからでも十分に合格可能です。実際、合格者の多くは未経験の社会人や主婦の方です。ポイントは「過去問中心」で効率よく勉強すること。早い方なら3ヶ月、標準でも半年ほどの学習期間で合格できます。

登録販売者資格だけで薬は全部売れますか?

いいえ、第1類医薬品は販売できません。
登録販売者は第2類・第3類医薬品のみを販売できます。風邪薬・胃腸薬・鎮痛剤などの一般的な薬は対応可能ですが、ロキソニンやガスター10などの第1類医薬品は薬剤師のみが販売可能です。ただし日常生活でよく使う薬の多くは登録販売者で対応できます。


登録販売者の資格は一度取れば更新は必要ないですか?

更新制度はありませんが「継続研修」が義務付けられています。
登録販売者資格には有効期限や定期的な更新手続きはありません。ただし、薬機法の改正に伴い継続研修の受講義務があります。都道府県ごとに定められた講習を受けることで、知識をアップデートし続ける必要があります。


パートや副業でも登録販売者資格は役立ちますか?

はい、むしろパート・副業向きの資格です。
登録販売者資格はパート・アルバイト・副業でも時給アップが見込める資格です。多くのドラッグストアで時給+資格手当(50円〜200円)を支給しており、派遣バイトでは時給1,500円以上の求人も珍しくありません。短時間勤務・Wワーク・副業にも非常に相性が良い資格です。

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